掲示板(6月)

2020年6月15日


仏教には、阿弥陀仏以外に、いろんな仏・菩薩方がおられます。

釈迦如来、大日如来、薬師如来、観音菩薩などです。そして、それらの仏・菩薩方をご本尊として拝んでいるのです。

しかし、真宗門徒において、阿弥陀仏をご本尊とはいいません。

親鸞聖人は、六字の名号、または「帰命尽十方無碍光如来」の十字名号、「南無 不可思議光如来」の九字名号をご本尊とされたのです。

阿弥陀仏ではなく、「南無阿弥陀仏」がご本尊なのです。
普通私たちは、阿弥陀仏に南無するのは私の方だと思っています。

しかし、私に南無するこころなどあるのでしょうか。

邪見憍慢の私たちに阿弥陀仏に帰命するこころなどどこを探しても無いのです。

それを見抜いたのが阿弥陀仏です。

「南無」を回向するために、五劫の思惟・兆載永劫の修行によって南無阿弥陀仏となって下されたのです。

南無は「我をたのめ」の呼び声・勅命です。

その勅命が、聞法を通して私に至り届いたのが「助けたまえと弥陀をたのむ」信心なのです。(老僧)

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